自殺自由法
戸梶 圭太 (著)
戸梶イズム満載の小説。
一人の主人公を追っていくのではなく、名もない主人公達によって、織り成すようなタイプです。
ちょっと無理のある設定に、細かいリアリティを積み重ねる書き方は、バトルロワイヤルにちょっと似ています。
命の価値が軽くなり、「生きていても希望がない」「先が見えた閉塞感」が、不況の現代に通じます。
シアラー「世界でたったひとりの子」の正反対の世界。
完全自殺マニュアルを読んで気分が落ち込み、「いつでも終わる事はできるからもうちょっと続けてみるか」と思いとどまるような感じ。
落ち込んだときに読むのはちょっと危険かもしれませんが、自分なりのクオリティーオブライフを確認するきっかけになるかも。