工具と整備の豆知識(整備一般)            ホームへ戻る     豆知識(操作・用品)へ
::目次::
  整備のちょっとしたしたコツ
  エンジンが動かない場合
  過去にやった失敗例とアドバイス
  長期保管の方法
   長期保管からの復活

▼整備のちょっとしたしたコツ▼

1、プラグを締める時は必ず手で締めてから
 いきなりプラグレンチを使って締めると、斜めに入った事に気づかずにネジ穴を傷めてしまう危険があります。
 万が一ネジ穴を傷めた場合、ヘッドを外してネジを切り直すか、ヘッド交換が必要になるので1万円以上かかってしまいます。
 ヘッドはアルミ素材なので柔らかく、こういった間違いが起き易いです。
 プラグを締める際にはモリブデングリスなどの耐熱グリスを塗ると良いようです。

2、ハンドルクランプは前から締める
 クランプの下と上は完全には合致せず、空白が出来る作りになっています。
 前2つを完全に閉めた後、後ろ2つを締めます。
 そうしないとトルクが十分にかからずに、ハンドルが回る危険性があるので注意。

3、グリップの装着
 ただ引っ張っただけでは抵抗が大きすぎて抜けません。
 プラスドライバーをグリップの隙間に入れ、エア・水・ブレーキクリーナー等を入れて滑りやすくします。
 マイナスドライバーだとグリップ内部を傷つける可能性があるので使わない方がいいです。
 556のような潤滑剤は抜く時は後で洗浄するので良いのですが、はめる時はいつまでもグリップが固定しないので使わないように。
 水とブレーキクリーナーを使った場合も、乾燥してちゃんと固定された事を確認してから乗ってください。
 ちなみにシフトペダルとキックスターターの滑り止めゴムはもっと凶悪です。

4、左クランクケース下前のボルト
 ドリブンスプロケを外す時に最も苦労するのがこのボルトです。
 8mmレンチを使うのですが、ラチェットやメガネレンチが使えない場所にあるので大変です。
 将来スプロケやフライホイールを外す予定があれば、いっそのことボルトを入れないでおくか、 ヘキサゴンレンチのボルトに入れ替えた方が作業性がアップします。

5、ブレーキのキーキー音対策
 寒くなって露が付くようになると、ブレーキシューが湿気て走り始めの時にキーキーとうるさく鳴きます。
 しばらく走って水分を蒸発させると直ります。

 いつまで経っても直らない場合は、シューに問題があると思われるので、分解して以下の対策をしてみて下さい。
・シューの粉の掃除
 (アスベストが入っている可能性があるので、吸い込まないように注意)
・ブレーキカムのグリスアップ
 (摩擦熱で熱くなるとグリスが溶けて、シューに付く可能性があるので耐熱グリスを使用)
・シューの面取り
 (ブレーキ面四辺の縁をちょっと削ります。
  長辺の端を削るとシュー中央が当たるようになり、鳴かなくなるとも聞きます)
・シャフトの調整
 (リアタイヤが斜めに入っているとシューとホイールが平行に当たりません)

6、定期的に見るポイント(自分なりの基準で、メーカー推奨ではありません)
 オイル交換−−−−−−3000km又は半年毎。 
 プラグ交換−−−−−−5000km毎だがプラグと走り方によって違う
 チェーンの伸びチェック−オイル交換と同時期がお勧め 
 ワイヤーの注油と調整−半年毎 (スロットル、ブレーキ、クラッチ、スピードメータ)
 ボルトの増し締め−−−半年毎
 タイヤの減り−−−−−適宜

7、チェーンの交換と調整
 何も乗っていない状態より、サスが沈んだ状態の方がチェーンが伸びます。
 また、アクスルシャフトを締める時に、チェーン調整が引っ張られる傾向にあります。
 それらの事を念頭において、チェーンが張り過ぎないようにしましょう。
 
8、スプロケの交換
 ドリブンスプロケットとチェーンの間にウェスを挟んだり、ギアを1速に入れるなどしてから、一気にボルトを緩めます。
 ガツンと緩めるのがコツです。
 締めるときはじわっと締めます。


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エンジンが動かない場合      このページのトップへ戻る
エンジンが動くには、火花、ガソリン、空気が必要です。
その3つがあれば、程度はどうであれエンジンは動きます。
●火花の確認方法
 プラグをヘッドから外し、プラグキャップに取りつけます。
 メインキーをオンにします。
 そのプラグの外周ネジ部分をヘッドに付け、キックしてみます。
 火花が出るのが見えれば大丈夫です。
●ガソリンの確認方法
 とりあえずガソリンがキャブまで行っているか確認します。
 キャブの下についているドレーンを緩め、ガソリンが出てくるか確認。
 勢いが無い場合、タンクの錆びで燃料パイプが詰まっている場合があります。
 
 ドレーンから出てきても、燃料噴射に行く途中で詰まっている場合もあります。
 キャブに下向きについている14mmのネジを外すとストレーナー(ゴミ受け)がありますので、掃除して下さい。
●空気の確認方法
 エアクリーナーを掃除して下さい。
 細かい調整の時にはマニホールドとキャブとの接続部分に隙間がないか注意して下さい。


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●過去にやった失敗例とアドバイス●      このページのトップへ戻る
 メンテナンスをしていて失敗した例を大公開。
 ベンリィ乗りとして同じ過ちをしない様に気をつけて下さい。

1、リアタイヤを外す
 ブレーキロッドを後で外そうとしたら 地面に引っかかってちょと曲がってしまった。
 まず最初にブレーキ関係を外すのが正しい手順のようです。
2、後ろホイールを外す
 やった事のある人なら分かりますが、シャフトを抜いてからが一苦労です。
 スイングアームとフェンダーにぶつかって知恵の輪状態。
 センタースタンドをちょっと高い物の上に置き、安定させてからやると、下に逃げる部分が広がるのでよいです。
 しかし、フロント荷重にしておかないとさらに悲惨な事態になります。 (後ろホイールが無い状態で後ろに倒れてくる・・)
3、前ホイールを外す
 センタースタンドをかけて外すのでが、後ろに重りを積んでおかないと倒れてきます。
 取り外した後にフロントフォークを持って方向を変えようとしたらグニャっとした感触が・・・
 後付のトリップ付きメーターのトリップレバーを破壊してしまいました。
 バランスが不安定になるタイヤ外しの際は、作業スペースとバランスに十分気をつけましょう。

4、チェーンを外す
 古いチェーンに新しいのを繋げて交換すると楽なのですが、切り離した瞬間ガーッと左クランクケースカバーに流れていってしまった。
 針金なんかで仮止めしておくか、ギアをニュートラル以外にいれておくといいかも。
5、チェーンの注油
 エンジンをかけた状態でのチェーンは凶器です。
 自分はリアタイヤを手で回して注油していた際に、指をちょっとかじられた経験があります。
 巻き込まれない方向に回しましょう。
6、チェーンケースのネジ
 いつまでたっても締まらない・・。
 チェーンオイルのせいで抵抗が減り、斜めに入った事に気づかずネジ穴を舐めてしまいました。
 ネジとネジ穴はちゃんと掃除してから締めましょう。
 短いネジは斜めに入りやすいので要注意!。

7、左クランクケースカバー
 3つのネジで止まっていますが、下の後ろ側のネジを締めようとしたら「ジャリ」っとした感覚が・・。
 チェーンオイルまみれの砂がネジ穴に入ってしまったみたいです。
 横着しないでカバー内側のスプロケ付近を、家庭用洗剤かパーツクリーナーで掃除してからケースを取り付けましょう。
8、ネジの締めすぎ
 廃車のカブのフロントキャリアを外そうとしていたら、ボルトがムリッと・・
 袋ナットを締めすぎたせいで、ボルトを破壊してしまいました。
 袋ナットは浮いた状態で締めすぎると、ボルトにストレスがかかるので注意。
 ベンリィだとリアサスやヘッドのスタッドボルトに使われています。


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▼長期保管の方法▼       このページのトップへ戻る
冬の間眠らせたり、長い旅行に行く際には、あらかじめ冬眠準備をさせておかないと後で苦労します。
時々エンジンをかけて乗ってやるのが一番いいのですが、それが出来ない場合を想定してみました。

1、ガソリンタンクの錆び防止。
 2つの方法があります。
(1)ガソリンを満タンにする。
 満タンにする事によってタンク内に空気が残らないようにして錆びを防ぐ方法です。
 ただし、しばらく置いておいたガソリンは揮発成分が蒸発してしまい、劣化しています。
 一冬越したガソリンでも動きますが元気には走れないので、冬眠あけのガソリン補給は出きるだけ使いきってからにしましょう。
(2)ガソリンを抜き、コーティングする。
 かなりの長期保管の場合にはこっちの方法が良いようです。
 ガソリンを全部抜き、中に錆び止めのスプレーを吹いておきます。
 CRC-556では揮発してしまうしスプレーグリースでは後処理が大変そうなので、エンジンオイルぐらいの粘度で定着する物が良いでしょう。
 冬眠あけにはガソリンや灯油で、中を洗い流してから使います。

2、キャブレターの中のガソリンを抜く。
 調子が悪くなりやすいのがキャブレターです。
 キャブレターの中に残ったガソリンが蒸発し、残った成分がジェットを詰まらせるので調子が悪くなります。
 まずガソリンコックをオフにし、キャブレターの下についているホースをガソリンを受ける容器に導きます。
 その後、キャブの底についているネジを緩め、キャブ内のガソリンを抜きます。
 念の為に数回キックします。 これでキャブ内のガソリンはほとんど抜けるでしょう。
 
3、タイヤの癖
 タイヤを地面につけておくと、そこだけが変形してしまうことがあります。
 センタースタンドが付いていればそれで立て、付いていなければエンジンの下にビールケースなどを置いてタイヤを浮かせましょう。
 ただし、ベンリィの場合は横型エンジンなので、エキパイが邪魔をしていると思います。
 乗ったとしても不安定
で、非常に倒れやすい状態ですので気をつけてください。
 ガレージのある方は天井からぶら下げるのも手です。

4、バッテリー
 バッテリーは配線と繋いでいるだけで徐々に放電していきます。
 バッテリーが完全にあがってしまうと、再充電しても電圧が低くなり、使えないバッテリーになってしまいます。
 長期保管の場合はバイクから外して、常温で保管しておきましょう。
 外す時はマイナス端子から、取りつけるときはプラス端子からが基本です。

5、鉄部分の錆び防止。
 スプレーグリースや、エンジンオイルとグリースを混ぜた物などを錆びやすい部分にかけておきます。
 揮発しやすいですが556でやってもいいでしょう。処理しないよりはましです。
 錆びを取る方が、油汚れを取るより10倍以上面倒な事を頭に入れてやりましょう。
 チェーンやスプロケも忘れずに。

6、湿度対策。
 湿度が高いと金属部分の錆びが進んだり、ゴムが劣化(加水分解)したり、ろくなことがありません。
 湿度の少ない場所に保管するとよいでしょう。
 バイクカバーを掛けた中に、湿気取りを入れる方法もあるそうですが、下が開いているので効果の方はちょっと疑問です。

 数年放っておくと、開いているバルブとシリンダーが錆びてくる事があるようです。
 そうなると腰上オーバーホールと部品交換が必要になってきますので、
たまにはメインスイッチを入れずにキックして、オイルを回してやった方がいいかもしれません。
 結局エンジンを時々かけてやる方法がベストなのかもしれませんね。

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▼長期保管からの復活▼
1、錆びている部分や劣化しているゴムがないか確認しましょう。
 ゴム部分はタイヤ、ガソリンホース、エアダクトなどです。
 ボルト、ワッシャー、ネジが錆びていたら、交換したほうがスッキリします。
 錆びやすい部分なら今後の為に、ステンレスのボルトに変えるとよいでしょう。
2、いきなりエンジンをかけると、オイルが行き渡っていない面で金属が擦れるようです。 (ドライスタートというやつですね)
 なので、メインスイッチを入れずに数回キックして、オイルを行き渡らせましょう。
3、いよいよ始動です。アクセルを開けずにキックするのが原則です。
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