中古バイクの見方
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バイク共通に言える部分もありますが、ベンリィシリーズ前提に書いていきます。
●価格設定について
店売りの場合、相場に比べて安いものは、それなりの理由があります。
完全整備+数ヶ月の保障付きで15万円と、現状渡しで5万では、最終的な費用が同じかもしれません。
消耗品の交換や不具合の整備をしていくと、幾ら掛かるのかを見極める必要があります。
年式に応じた相場価格 − 要交換パーツ代(工賃含む) = その車両の値段
というように考えましょう。
※工賃とは、バイク屋さんに作業を依頼した際にかかる手間賃です。
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●年式
距離が少なくても年数が経っていれば、それなりに不具合が出ます。
ゴム、プラスチック部品は、走っていなくても時間と共に劣化します。
数ヶ月間キャブレターの中のガソリンを抜かずに放置すると、キャブレター内部の部品が詰まり、不調になります。
高年式で過走行の物件の方が、ひょっとしたらメンテナンスが行き届いているかもしれません。
外見やフレーム番号から年式を判別する方法については、別ページにて解説します。
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●距離
バイクのメーターは簡単に巻き戻し・交換ができるので、あまりアテになりません。
外装や機関の状態、消耗具合を実際に見て、判断した方がよいでしょう。
カブ系エンジンは滅多に壊れないシロモノですので、距離はあまり気にせず、メンテナンス履歴、保存状態を重視しましょう。
チェンジペダル、グリップ、ステップ、キックペダル等のゴムの磨り減り具合など、あまり交換しないパーツから、距離(使用頻度)を推測する事もできます。
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●機械的故障
整備する知識の無い人は、少なくとも現状で走れるバイクを選びましょう。
ベンリィの場合、バッテリーが上がったり、全く無くてもエンジンが掛かります。
エンジンが掛からないというのは、エンジン、キャブレター、電装系の不具合を持っていますので、基本的にNGです。
しかし、キャブレターの清掃程度で復活する場合もあり、その場合はお買い得商品になります。
エンジンが動くには、適切な混合気、火花、圧縮の3つが必要になります。
これらの基本原理が分かっており、故障の原因追求と修理が出来る人は、不動車を買って再生するのもよいでしょう。
エンジンが掛かっても、アイドリングが安定しなかったり、うまく加速しないなどの症状があれば、キャブレターの不調です。
キャブレターのオーバーホール(分解点検)は、自分でやれば無料+部品代3000円程度ですが、頼めば工賃5000円程度かかります。
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●転倒
立ちゴケ程度なら問題は少ないですが、足回りや、場合によってはフレームが歪む事があります。
大きく歪むと、真っ直ぐ走らないバイクになりますので、特に気をつけましょう。
遠目に見てバイクに縦の中心線を引き、左右対称になってるか確認しましょう。
・曲がり具合の確認
(ハンドル、ステップ、ペダル類)
・傷、削れ具合の確認
(ハンドルの端、レバーの先、ステップの先やゴム、荷台の角、ライトの縁、フェンダーの縁、ウインカー、ミラー)
ハンドルロックの近くにあるハンドルストッパーのダメージで、転倒しているかどうか分かる場合もあります。
ニュートラルに入れてからメインスタンドを立て(S,CLは傾けて)、タイヤを空転させて、リムの歪みが無いか見ます。
見た目以外にデメリットの無い、立ちゴケなどの軽い転倒もあります。
転倒痕を発見した場合には、値下げ交渉の道具としてうまく使いましょう。
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●異音
エンジンをかけずに、バイクを少し動かし、サスのきしみ音、チェーンの動く音などを聞きます。
明らかにうるさいキーキー音、ガラガラ音が鳴ったら、雨ざらしであったり、メンテナンス不足と思われます。
ニュートラルや、ギアを1速に入れてクラッチを握ったりして、バイクを動かします。
どこか引きずっていたり、やたらと重ければ、ブレーキ関係のメンテナンス不足か、足回りに異常があります。
エンジンをかけます。
エンジン内部のカムやタペットから、シャリシャリ、タタタ、などの音がしますが、問題ないのか異常なのかは、経験を積まないと分かりません。
素人が聞いてもおかしい、と思うレベルでなければ問題ないでしょう。
マフラーからの排気音ですが、割れたような音や、ペペペ系の破裂音がする場合は、排気漏れの可能性があります。
マフラーとエンジンの接合部や、マフラーの錆び、穴をチェックしましょう。
社外マフラーに交換する予定ならかまいませんが、新品パーツを買うと1万円ぐらいします。
(オークションではもっと安く手に入りますが)
ヘッドから出ているスタッドボルトが折れている場合があります。
それなりの工具で挟んだり、ダブルナットという技法を使えば抜けますが、ややレベルの高い作業になります。
素人がマフラー周りをいじると折れますので、そういった車両の使われ方に注意しましょう。
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●エンジンオイル
耐久性に定評のあるカブ系エンジンですので、普通にオイル交換していれば、エンジンの不調は起こりにくいです。
オイルキャップの周辺にオイルが飛び散ったままのバイクは、オイル交換をしばらくしていないか、エンジンを回す傾向があります。
オイルキャップを外し、布で拭いてから、バイクを水平にして穴に挿します。
(この時ねじ込まず、挿すだけ)
エンジンを動かしていれば、オイルはだんだん減っていくものですが、キャップに付かない程オイル量が少なければ、メンテナンス不足を警戒しましょう。
オイルキャップ内側のスラッジの着き具合でも、おおよその使われ具合を判断する事が出来ます。
オイルの見た目の黒さは、あまり判断の基準にはなりません。
不調でも新品のオイルを入れたかもしれないし、見た目が黒くても劣化していない場合もあります。
触って粘度やざらつきなどをチェックすると、おおよその劣化具合が分かりますが、経験が必要になります。
エンジンオイルが白濁している場合、水の混入が考えられます。
かなりの重症ですし、修理に結構なコストがかかるので、初心者は避けてください。
エンジンを掛けて、マフラーからいつまでも白煙が出る場合は、エンジン内部の不調が考えられます。
修理するには、エンジンを分解する場合もありますので、初心者は避けましょう。
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●消耗品
中古車を新車同様に、とはいきませんが、消耗品はスッキリと新品にしたいものです。
格安中古車を買ったはいいが、消耗品を変えていったら、結局新車の値段近く掛かってしまった、という事のないように。
値段はだいたいの目安です。
・タイヤ
ゴム製なので5年も青空放置すれば、ひび割れてきます。
紫外線の当る場所や、水分の多い場所で劣化が進みます。
タイヤの横や、溝の中にヒビが入っているタイヤは、寿命がきているタイヤです。
溝がまだ残っていても、タイヤ本来の性能が発揮できません。
安いものは1本2000円程度+チューブ500円ぐらい。
自分でやれば工賃はタダだが、頼めば工賃5000円ぐらい。
交換の難易度は、やや高いです。
・バッテリー
エンジン停止状態で、メインキーをONにします。
ニュートラルランプがつかなければバッテリー残量はゼロ。
点いたとしても、ブレーキを踏むと(ブレーキランプを点灯させると)ニュートラルランプが弱くなるようであれば、寿命の近いバッテリーです。
ヤフオクや大きいホームセンターで4000円ぐらい。
バイク屋、バイク用品店で買うと意外と高く、8000円程度します。
交換の難易度は低いです。
(外すときはマイナスから、取り付けはプラスから)
・ワイヤー類
アクセル、ブレーキ、クラッチ、スピードメーターです。
雨ざらしやメンテナンス不足の場合、グリス切れや錆びで固着します。
動きが渋かったり、戻りが悪い場合は、大体ワイヤーが固着しています。
注油で直る場合もありますが、コスト的に新品に交換したほうがスッキリします。
各2000円程度を見ておきましょう。
交換の難易度は、比較的低いです。
・ゴム、プラスチック部品
時間の経過、風雨、紫外線等で劣化します。
グリップは1000円台の汎用品が取り付けられますので、あまり気にしなくて良いです。
キャブレターから垂れているホースや、燃料パイプの固さで、経年劣化が分かります。
シート表皮の破れは、意外と高くつきます。
シートベースの錆、スポンジの腐りなどにもなりますので、かなりのマイナスです。
新品パーツを買うと、CDで6000円、SやCLは約1万円します。
表皮のみを買って張り替えることも可能ですが、かなりのスキルを要します。
ミラー、サイドカバーなどの無塗装プラ部品の退色ですが、シリコン系の艶出しスプレー(ポリメイトなど)で、ある程度復活できます。
・チェーン・スプロケット
錆びや固着している場合、即交換です。
伸びて、チェーン調整の限度に近づいている場合も、要交換です。
チェーンが4000円、スプロケットは前1000円、後2000円程度です。
交換費用としては比較的高いので、ちゃんと見ましょう。
自分で交換出来ますが、自転車のチェーン交換、パンク修理レベル以上のスキルと道具が必要になります。
CDの場合チェーンケースに覆われていますが、点検穴の蓋を外してチェックしましょう。
チェーンの遊びが4cm以上あったり、チェーンケースに触れてガチャガチャ鳴るようであれば、メンテナンス不足の車両の可能性が高いです。
S,CLの場合、チェーンカバーは上にしか付いていませんが、チェーンカバー裏側の汚れでメンテナンス具合が分かります。
スプロケット(歯車)に付いた、チェーンオイルのカスでも、メンテナンス具合が分かります。
交換の難易度も、やや高めです。
・ブレーキ周り
ブレーキシューの残量は、ブレーキドラム外側の矢印を見ることで分かります。
車輪1つで1000円台なので、あまり気にする必要はありません。
ワイヤーが固着していないが、ブレーキの戻りが悪い場合があります。
その多くが、ドラムブレーキ内部のブレーキカムの錆や固着が原因です。
雨が当る場所に保管していた場合、起こりやすいです。
・プラグ
買う際に、いちいち外して見る人はいないと思います。
300円程度なので、経費的には安いですし、交換難易度も低いです。
外見が錆びていれば、湿気の多い状態で保管していたり、プラグ交換に無頓着であったと想像できます。
中心電極が著しく消耗していれば、日常メンテナンスを気にしていなかったと推測できます。
・電球類
ヘッドライト、ウインカー、ブレーキ、ニュートラル等です。
電球の切れであれば、球の交換で済みます(各300〜1000円)
配線の接触不良の場合、原因を突き止めるのがかなり大変です。
切れたまま放っておくというオーナーは、整備に無頓着ですので注意しましょう。
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●錆び
バイク部品の多くが鉄で出来ていますので、時間とともに錆びます。
保管状況の推測や、購入後の費用負担に係わるので、じっくりと見ましょう。
熱で鉄の性質が変化するので、溶接してある箇所が錆びやすいです。
・タンク内側
タンク内部に錆びがあると、キャブレターに錆びが流れ、キャブレターの詰まり=バイク不調の原因になります。
ある程度以上錆びてしまうと完全除去は難しく、タンクごと交換となります。
ケミカルで処理する方法もありますが、ケミカル代や手間を考えると、万人には勧めにくいです。
タンクキャップを空け、見える範囲で錆びていないか確認します。
くれぐれも、ライターの火を明かりにしないように。
CD50,50S,CD90,90S,APE50,APE100のタンクは互換性があります。
CL50はタンク長が長い為、互換性がありません。
新品パーツは8000円程度ですが、オークションでも多く流通しています。
・タンク外側
タンク表面は一番目に付きやすいところなので、錆びや傷があればマイナス査定になります。
タンクの下側や燃料コックの付け根あたりですが、湿気の多い場所に保管していた場合、うっすらと錆が浮いてきますので、保管状況の目安になります。
・スイングアーム、ステップ、スタンドなど
道路に近く、水や汚れが付きやすいので、比較的錆やすい部分です。
スイングアームの内側や、ステップの下、スタンドの付け根など、見えにくい部分の汚れや錆を見て、保管状態を推測します。
・フェンダー
泥除けですが、裏側の縁が錆びてきます。(内側に丸めてある部分)
リアフェンダーの上部にあるステー取り付け部も、溶接してある為に錆びやすいです。
・フレーム
肉厚の鋼板を使っているので、強度に支障がある程、錆びる事は少ないです。
潮風のあたる地方では、かなり深く侵食する場合もあります。
ハンドル付け根のステム付近や、シート下が見やすいでしょう。
・ウインカーレンズのプラスネジ
常に外気に暴露している為、錆びやすいです。
保管状況に忠実ですので、ノーマルウィンカの場合は是非チェックしましょう。
▼メッキパーツ
メッキパーツは、外装として目立ちやすいです。
家庭の水周りにも言えますが、メッキを綺麗にすれば、バイク全体が美しく見えます。
表面の薄い錆程度なら、ピカール等でこすれば落ちますが、下地の鉄まで錆びて、メッキが剥がれる所まで行くと修復不可能です。
メッキを全部剥がし、業者に出して再メッキしてもらうしかありません。
その費用は、新品パーツと同じぐらい掛かります。
不可能と言っても走りへの影響は殆どなく、見た目が悪い程度で、強度的には問題ない場合が多いです。
・リム
ゴムタイヤの内側にある、銀色の輪です。
メッキパーツですが、汚れやすいので、錆びやすいパーツです。
布やピカールでこすった程度で落ちれば良いのですが、メッキの下地まで錆が侵食していると、補修不可能です。
侵食がひどいと、スポークを受ける部分が錆びたり、ゴムチューブとすれてパンクの原因になったりします。
・スポーク
経年劣化や、潮風、傷の当る地方にあると、錆びてきます。
初期状態でコーティングしてあるので、下手に磨くとコーティングが剥がれ、錆が進行しやすくなります。
・フロントフォークカバー、リアサスカバー
目に付きやすい部分で、日常的に手入れしやすい部分です。
ココが錆ているということは、保管状態が悪いか、メンテナンスが不足していたという事です。
磨きにくい内側もしっかりと見ましょう。
フロントフォークカバーはライトを交換するのなら撤去したり、フォークブーツ化する事も出来ます。
リアサスは、純正より性能の良い社外品に交換する場合が多いのではないでしょうか。
非ノーマル派は割り切ってしまう手もあります。
・ハンドル、ミラーステー
見えやすいパーツですので、ずぼらな人でも拭く事が多い部分です。
青空保管していると、ミラーステーの両端(ネジ部とミラー側の丸い部分)、ハンドルの結束バンド付近などがうっすらと錆びてきます。
・ボルト・ナット類
ステム、フロントフォーク上部、リアサス上側などのナット・ワッシャーはメッキです。
通常の鉄の物に比べ、錆の進み具合が分かりやすいです。
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■その他
・ドレンボルトとワッシャー
エンジンの下に、ちょっと大きめの六角ボルトが出ています。
これがエンジンオイルを抜く為の、ドレンボルトです。
バイクの事をよく知らない人がオイル交換した場合、アルミ製のワッシャーが無い場合があります。
ネジの頭を舐めていれば、整備レベルの怪しい人が触ったと想像できますし、社外ドレンボルトに交換していれば、それなりに手を掛けていたと想像できます(ポン付け派に雑な扱いを受けていた可能性もありますが)
・オイルのにじみ
エンジンの隙間から、わずかにエンジンオイルがにじんでいる場合があります。
少量なら増し締め程度で済みますが、一晩放置していると、必ずオイルが垂れているようでは危険です。
エンジンの組みなおしが必要になるかもしれません。
ヘッドとシリンダー、シリンダーとクランクケースの隙間からの染みは、あまり気にしなくてもよいです。
クランクケースの左右の合わせ目からの染みは、やや警戒した方がよいでしょう。
ひょっとしたら素人がクランクケースを割ったかもしれません。
・カスタム済みの車両
バイクにある程度詳しい人が弄ったを思われますが、時には素人考えて無理矢理ポン付けしたパーツがあるかもしれません。
購入者と趣味が合えばパーツ分が割安で手に入りますが、合わない場合は割高な物になります。
バイク屋や買取業者に査定してもらうと、社外パーツはマイナス査定となる事が多いです。