伝説のJYOG

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158 :774RR:2006/03/16(木) 16:44:55 ID:6vREu0gF
今夜の首都高速湾岸線は、いつもよりも凄いバトルが繰り広げられている。
剛田武と骨川スネ夫が熱いバトルをしているようだ。
武が駆るのはホンダ・CBR1000RR、スネ夫が駆るのはヤマハ・YZF-R1。
2人は今や首都高ではかなり有名なライダーである。

「凄く速い・・・。まだ行けるか?R1!」
「ジャイアン!あのCBRをまさかここまで乗りこなしてるとは思ってもみなかったよ・・・。」

周囲の一般車が吸い込まれていきそうな猛スピードで2台は闇を切り裂く。


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159 :774RR:2006/03/16(木) 17:02:51 ID:6vREu0gF
そんな白熱したバトルをしている2台を目掛けて、弾丸のようなスピードで後方からライトが迫ってくる。
300km/hで走っているのに、それより速いスピードでどんどん近づいてくる1台のバイク・・・。

「なんだ!このスピードよりも更に速いスピードで近づいてくる!」
「一体、何者なんだ?・・・来た!」

2人が目を疑うほどのとてつもないスピードでパスしたバイクは、スズキのGSX-R1000だった。
それはかなりの速度差で、2台をまるで止まっているバイクを抜くかのようにかのように軽がると抜いていった。
首都高で1、2を争う2台をあっさりと抜かしたGSX-R1000は、勿論バトルとは関係せず、そのまま夜の首都高へと
必死で追走する2台をあざ笑うかのようにテールランプを煌かせながら消えていった・・・。

「GSX-R1000!あんな速い奴、首都高にいたのか?初めて見たぞ!」

武とスネ夫は、とてつもない大きな敗北感に包まれた・・・。急に現れた同クラスのバイクにいとも簡単にちぎられてしまったのだ。


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162 :774RR:2006/03/16(木) 18:32:35 ID:HvRQ687v
翌日・・・
昨夜のことを楽しげに話すスネ夫とジャイアン。オートバイに乗れないのび太は
またも仲間はずれだ。
そこにしずかちゃんがやって来て二人の話を聞くと言った。
「あら、あれアンタたちだったの?」
GSX-R1000を操っていたのはしずかちゃんだったのだ。
しずかちゃんにまで仲間はずれにされたのび太はいつものごとくドラえもんに
秘密道具を出すように泣きつく。
訴えを聞いたドラえもんは「またかよ」と思いながら一台のオートバイを
取り出す。未来の国で最新のオートバイ、自立二輪走行可能なスクーター
JYOG2100。思った所まで最短のルートをすり抜けで連れて行ってくれる。
現代のトロい車の流れの中では最速になるに違いない。

金曜日の夜に大喜びで乗ったのび太が早速「首都高環状を周回!」と念じる。
反応したJYOGは猛烈な加速で発進していった。
のび太を残して。

翌日から首都高ルーレット族の間に「誰よりも早く走る無人スクーターの噂」
が流れたが、目撃者以外は単なる都会伝説として信じるものは居なかった。
目撃者さえ、見間違いだと思って信じていないものが大半だった。

明け方に燃料を使い果たしたJYOGは銀座の高架を落下しバラバラに砕け散り
ゴミとして清掃局に回収されていった。
どこかの小僧に改造用に持ち去られSEPIAに付けられている幅30cmのハンド
ルのエンブレムのみが一夜限りの伝説の名残であるが、それに気づくものは
誰もいない。

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