1-10 マスオ物語 

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413 :魔 棲 雄 〜マスオ物語〜:2006/03/27(月) 23:01:23 ID:iom2nulV
ヨンフォアとの最後のツーリングの翌々日。その日曜日はやって来た。
そう、僕のニューマシン、カワサキGPz900Rニンジャの納車日だ。
ヨンフォアとの別れは寂しかったが、ニンジャとのこれからの日々に膨らむ期待を隠せない調子の良い僕も居た。
大変だったのは、ほぼ毎日のように僕が語る夢のような脳内ニンジャカスタム計画を聞かされていたアナゴ君だ。
そして、この日をもう一人心待ちにしているものが居た。
ヨンフォアの新しいオーナー。若きライダーが誕生する日だ。

僕はカブ。アナゴ君はもちろんカタナで、少年と待ち合わせをしている某駅前に向かう。
アナゴ君は少年の搬送役だ。
もう、本当にアナゴ君には感謝している。まったくつきあいの良い男だ。
駅前ですでに待ちきれない顔をしている彼を見つける。
彼は、アナゴ君のカタナを見て感嘆の声を上げる。
「うわぁ!スゴイや!カタナ、すごくカッコいいですっ!」
少年の褒め言葉に、アナゴ君はご満悦だ。

少年は、初対面のアナゴ君への挨拶もそこそこにカタナのタンデムシートへ。
一連のバイク取得計画で唯一父親が買ってくれたという真新しいヘルメットをかぶる。
せめて頭だけはシッカリしたものを・・・という親御さんの心遣いだろう。
「しっかり掴まってろよ!」
そう言って力強くカタナを発進させるアナゴ君。
すっかり少年の褒め言葉にいい気分になっているらしい。
格好付けすぎだ・・・。
僕がカブだというのを忘れているかのように突き進むカタナ。

必死で付いて行く僕。信号で隣に並ぶと、少年の瞳はいっそう強く、憧れの眼差しになっている・・・。
今日の主役は僕のはずだぞ、と思う間もなく信号が青に変わると僕の視界から消えてゆく・・・。
僕はアナゴ君を追うのをやめた・・・。

トコトコとイナダモータースにカブが到着した時、アナゴ君と少年は既にヘルメットを脱いで店先にいた。
ちょうどオヤジさんがヨンフォアを店から出しているところ。
ヘルメットを脱いで僕はオヤジさんに代わりヨンフォアを店から歩道へ出した。
・・・押し慣れた、そして見慣れたヨンフォアは、もう僕のものではない・・・。
そして、次にオヤジさんに押され登場してきたのは・・・ニンジャの巨躯・・・。

少年はヨンフォアを・・・。僕はニンジャを・・・。
それぞれのバイクを見ながら目を輝かせた男が二人。環七に立っていた。


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435 :魔 棲 雄 〜マスオ物語〜:2006/03/28(火) 22:52:41 ID:RbpxV9uW
【SCENE42】
イナダモータース前の環七の路側帯に縦列に並んだヨンフォアとニンジャ。
僕の愛車だったバイクとこれから愛車となるバイクの、僕にとってこの上なく贅沢なその眺め。

早速僕らは店内で最後の残取引を行った。
僕の半年あまりの労働の対価である60万円程の札束を、両手で受け取り頭を下げるイナダのオヤジさん。

いつもの頑固オヤジの姿はそこに無い。
労働によって得られた金の尊さを知る人間の謙虚な態度・・・。
バイク屋の、いや商売人の鑑のような男だ。
残額を処理する為の記入済みのローン用紙も渡す。
学生の僕の連帯保証人になってくれたのは兄だった。

電話でその旨を申し出た際、兄は快く引き受けてくれた。
バイクという危険な乗り物に乗る事をどうしても母には打ち明けられなかったのだ。
電話で数年ぶりに話した兄。
小さい頃から威張ってばかりで苦手だった僕のコンプレックスだった兄と、大袈裟で一方的な話かも知れないが和解出来たように思えた・・・。
『お前、ずいぶん元気な声だな。そんなヤツだったっけ?』
そんな兄の問いに、僕はバイクのおかげだよ、と答えた・・・。

少年も僕に約束の4万円を、オヤジさんにスズメの涙のような点検整備代と名義変更代行手数料を支払う。
これで僕らはそれぞれのバイクのオーナーとなったわけだ。
そんな時、店先に停まるCB1100R。鈴木さんの登場。
「ゴメンゴメン、遅くなって」

・・・役者は揃った。僕ら三人は、少年を見て笑って言った。
「さっ!行こうか!」
今まさに幼少から憧れていたバイクを手に入れ、さらに目の前にはニンジャ・・・カタナ・・・CB1100R・・・と、バイクに憧れる高校生であれば垂涎のバイク達と、そして僕以外はこの日あったばかりの四人の大人達に囲まれ、混乱した彼の頭をさらに混乱させる、僕の言葉。

・・・僕らは少年を彼にとっての初ツーリングに引っ張り出そうとしていた。


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442 :魔 棲 雄 〜マスオ物語〜:2006/03/28(火) 23:24:53 ID:RbpxV9uW

それは、少年には内緒で僕が彼の親御さんと約束していた事だった。
彼の家に電話した際、彼に替わる前にお父さんが僕にお願いをしてきた。
せめて初日はベテランの監視のもとでそれなりの距離を走って慣れさせて欲しい・・・と。

自立心旺盛な17歳にそれを知られては逆に反発しかねないと、このツーリングがお父さんからのお願いである事は彼には内緒にすることで僕らは口裏を合わせていた。

「僕らはこれからフグ田君の納車祝いも兼ねてひとっ走りするんだ。キミも行くかい?」
アナゴ君がそう言うと、少年は大きな声で素直な返事をしてきた。
そう・・・バイクを手に入れた日に、走りのお誘い・・・断るわけが無いのだ。
店の電話を借りて自宅に連絡する少年。さてどこに行こうかと話し合う僕ら。
今日は曇りだが、こんな梅雨時期に雨が降りそうも無いだけでよしとしよう。

行き先は奥多摩に決まった。
遠からず近からず。足慣らしにはいい距離だ。
僕はニンジャに跨った。・・・この巨体がこれから僕の相棒となる・・・。
いきなり最初から折り合いが付つくわけは無いだろう・・・。
僕はときにその大きさや重さに不満を感じる事もあるかも知れないし、お前はその兼ね備えた身体能力をなかなか引き出しきれない乗り手を疎ましく思うのかも知れない・・・。

でも、上手くやっていこう。一つだけ確実に言えることは、僕はお前無しでは居られなくなるであろうということ・・・。そう、一昨日までの僕とヨンフォアのように・・・。


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443 :魔 棲 雄 〜マスオ物語〜:2006/03/28(火) 23:25:53 ID:RbpxV9uW
ニンジャのエンジンに火を入れる。
そうだ、この音!この振動!もっと僕をしびれさせてくれ!
出発。先頭の鈴木さんが少年を意識して余裕あるクルマの流れの途切れを待っている。
歩道で見送るオヤジさんが、作業ツナギのポケットに手を突っ込んだままアイドリングに負けないくらい大声でこっちに向かって叫ぶ。

「兄ちゃんよ!死なねぇ程度にほどほどにな! 坊主!楽しんで乗れよ!慣れるまで飛ばすんじゃねぇぞ」

僕は親父さんに向かってサムアップ。
走り出すCB1100R。そしてカタナに続いて出ようとしたヨンフォアがエンスト。彼が焦っているのが仕草でわかる。
「落ち着いて〜!ゆっくりゆっくり!」
後ろからの僕の声で落ち着きを取り戻した彼もヨロヨロと環七の流れの中へ。

そして・・・いよいよ最後尾からスタートする僕。・・・さぁ、いくぞニンジャ、よろしくな!


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472 :魔 棲 雄 〜マスオ物語〜:2006/03/29(水) 23:21:25 ID:f3UMecM8
【SCENE43】
薄曇りの東京都下。
周囲の一般車両と全く異なる雰囲気を放ちながら4台のバイクは行く。

一番風を切るのは、鈴木さんが駆る『究極のCB』、ホンダCB1100R。
続くは、熱きバイク野郎アナゴ君のスズキ GSX750カタナ。
数度のエンストを繰り返した後、ペースを掴み出したCB400FOURの新米ライダー。
そしてしんがりを努めるは、GPz900R Ninjaと僕のニューコンビ。

青梅街道をひたすら走る。
雑然とした街並みも、23区を抜けると走りやすくなる。
福生で国道16号と交差した後は、景色も急激に都内とは思えないほどの長閑なものに。
左手、眼下には多摩川の渓谷美。
右手には迫る山肌と、日本の原風景のような田舎の集落・・・。
ふと気がつくと、いつも以上に景色を眺める余裕のある自分に気がつく。おそらく、新しい相棒のおかげ・・・。

Ninjaはやはりいい・・・。
慢性的渋滞の都内はともかく、このように一定のペースを維持しながら走ると解る、その安定性と厚いエンジントルクがもたらす精神的余裕。
ひとたびスロットルを鞭打てば、いとも簡単に非日常にいざなうであろうその魔物には、ゆったりと日常を噛みしめながら走ることの出来る、一見相反するもうひとつの顔を持っていた。

少年を意識し、意図的にゆっくりと走る鈴木さんのペースと相まって、僕は奥多摩の景色と前を行く一昨日までの僕の相棒の、初めて見るその走る後姿を懐かしい思いで見つめていた・・・。


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473 :魔 棲 雄 〜マスオ物語〜:2006/03/29(水) 23:22:04 ID:f3UMecM8
ゴロゴロとした岩肌が露出する不気味なトンネルを幾つか過ぎると、奥多摩湖が見えてきた。
湖に掛かる深山橋を渡ると、そこは都内屈指の山岳ワインディング『奥多摩周遊道路』。

鈴木さんは、ペースを落とし左に寄ると、アナゴ君に右手で先に行け、と合図をする。
それまで我慢のライディングを強いられていたアナゴ君のストレスは、カタナの前輪を高々と持ち上げるエネルギーとして爆発する。

そのまま彼は野に放たれた野生動物のようにとんでもない加速で小さくなって行く。
・・・しばらく二人で遠出をしていなかったが、アナゴ君は第三京浜に通いつめていた事もあって更に腕を上げたようだった。
ついさっきコンビを組んだばかりの僕とNinjaでは、到底追えるようなペースではない・・・。

少年を鈴木さんと僕でサンドイッチしながらしばらく進む。


鈴木さんは、少年の運転をミラーで見定めながらペースを徐々に上げていくが、彼はある一定以上のペースには決して踏み込もうとしない。

彼を置き去りにしつつある事に気がついた鈴木さんが、逆にペースを落としてあわせるくらいだ。
なんて真面目で慎重なその運転。
公道初日からフェアレディZを追い回した自分が大人気なくて恥かしい。

僕はそろそろNinjaの性能の一端を確かめてみたくなった。
対向車線にややはみだし気味でパッシングをすると、僕の思いを悟った鈴木さんは一気にペースを上げる。

僕はヨンフォアを追い抜きざまに、キミはそのままのペースで、という意味を込めて左手の手のひらで彼に合図を送る。
僕は、鈴木さんの先導のもとで奥多摩周遊道路を攻め始めた。
ヨンフォアはミラーの中でみるみる小さくなる。
まぁ、彼の慎重な運転であれば全く問題ないだろう。


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475 :魔 棲 雄 〜マスオ物語〜:2006/03/29(水) 23:43:57 ID:f3UMecM8
前を走る『先生』に不足は無い。
鈴木さんの走りについていけば、Ninjaの性能のさわり程度は推し量れよう。
予想はしていたが、やはりコーナーでの身のこなしは重い。
旋回中もドッシリとした質量を感じる。重量物を運転しているのだ、というその手応え。

ヨンフォアのほうが速い様な気がした。
感覚としてはヨンフォアに乗っている時の方が明らかに攻めているダイレクト感があり、それに伴うスピード感もあるような気がしたのだ。
しかし、中速コーナーで一瞬スピードメーターに目を移したとき、そこでメーターの針が指し示す速度はヨンフォアの比では無かった。

ヘアピンではドッシリと、そして中速コーナーではビシッと安定して路面に吸い付くように走るNinja。
そんな安定感だ。高速コーナーでは、もう言うまでも無い。
とにかく安定している。ヨンフォアの軽い質量ではどうしても挙動を乱されがちだった路面のギャップも、少々のものであればビクともせずNinjaは乗り越える。それはバンク中でも同じだ。

車体は安定し、それに伴いライダーは安心するからどうしても速度感は希薄になるが、その時出ているスピードはとんでもないものだ。・・・速い。こいつは速い・・・。
しかも静かに速い。それは、まるでその名『忍者』さながらだ。

気がつくと、頂上付近の駐車場に到着していた。
走りに没頭していて、気がつかなかった。
・・・久しぶりのハイペースなワインディング走行。
やはり気持ちが良い。僕は深呼吸をひとつして鈴木さんに続き駐車場に入った。
アナゴ君は、既に2本目のハイライト。どんなペースで駆け上がってきたと言うのか・・・。

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479 :魔 棲 雄 〜マスオ物語〜:2006/03/29(水) 23:56:25 ID:f3UMecM8
しばらくしてヨンフォアも到着。
アナゴ君のウィリーや、僕らのハイペースに素直に驚き憧れを口にする少年。
アナゴ君の真似なんてするんじゃないぞ、と笑って言う僕。何を!、とムキになるアナゴ君・・・。
楽しいバイク談義の時間が流れる。
少年は、長年の憧れが叶った瞬間を、これまで以上にキラキラとした瞳で過ごす。
彼は本当にバイクが好きなんだろう。

あぁ、やはりバイクは楽しい・・・。
乗っている時も、仲間と語らっている時も、想像を膨らませている時も、想い出に浸っている時も・・・。
バイクに関わる全ての時間が、僕らにとって至福の時だった・・・。
・・・あの頃に戻りたい、と思うときがある・・・。
決して叶わぬその哀しき思いを、当時の僕らに実感できるはずも無かった。
ただひたすらにバイクと共に流れる時間を楽しむ、幸せな青春の時を過ごしていた・・・。

奥多摩の山に濃い霧が掛かり始めてきた。
この霧は、地上から見るとおそらく山頂に掛かる雲だろう。
僕らは、変わり易い山の天気に追い出されるように山を下る。
檜原村から東京方面へ。
往路と同じように、少年にライディングを教え込むようなゆっくりペース。

それは突然の出来事。
あきる野を過ぎ、福生の国道16号を走行中に、とんでもない速度差で4台のバイクに抜かれた。片側2車線のその道を、彼らはクルマの群れのギリギリを縫うように通過していく。
第三京浜で高速バトルをしている僕が言うのもおこがましいが、それにしても悪質な運転だ。
前方の信号が黄色から赤に変わっても、彼らはお構い無しで交差点に突入し、そして僕らの前から消えて行った。
4台とも、見慣れない『A』の刻印が施されたナンバープレートが印象的だった。

その信号待ちで、アナゴ君は隣に停まる鈴木さんに声を掛ける。
「・・・あいつらかな・・・?」

「・・・たぶんな・・・」

二人は、あの悪質運転の一団を知っているのだろうか?


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525 :魔 棲 雄 〜マスオ物語〜:2006/03/31(金) 22:58:41 ID:W72IquLW
【SCENE44】
少年の親御さんが心配するといけないと、僕らは明るいうちに彼を自宅まで無事に送り届けた。
都内、山の手の閑静な住宅街のこじんまりとした少年の自宅。
彼のお母さんがお茶でも飲んでいって下さいな、と勧めてくれたので、僕達は休憩も兼ねてその言葉に甘えた。

こぎれいなリビングに似つかわしくないハードなレザーウェアを身に着けた男が三人、お行儀よくソファーに座り少年と共に、今日の奥多摩での話しに花を咲かせる。
僕らはお父さんとお母さんに、息子さんの運転は非常に慎重であり、心配は要りませんよという事を伝える。

ふと気がつくと、リビングの壁には何枚かの賞状が張られている。
いずれもなんらかの絵画展で優秀な成績を修めたもののようだ。
そのことについて尋ねると、彼はデザイナーが将来の夢なのだとハッキリと胸を張って答えた。
人の目と心を惹きつける創作を生業にしていきたいのだと言う。憧れの人はハンス・ムート。

それを聞いて、ハンス・ムートの傑作に乗るアナゴ君は、キミの夢を応援するぞ!と叫ぶ。
本当にいい子で、そしていい家族だ。
彼にはそのまま真っ直ぐと人生を歩んで欲しい・・・。
人生を踏み外しかけ、寸でのところで友とバイクに助けてもらった僕は、素直にそう思った。


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526 :魔 棲 雄 〜マスオ物語〜:2006/03/31(金) 22:59:49 ID:W72IquLW
一時間ほどお邪魔した少年の家を後にする。小さな庭の片隅の、小さな物置のような小屋。
それでも壁と屋根に囲まれ、僕のアパートの駐輪場より明らかに待遇の良いポジションを手に入れたヨンフォアに、本当に最後の別れをする。
そのうち少年と会う機会もあるだろうが、その時はもうすでにヨンフォアは少年との強い絆で結ばれているだろう・・・。僕の愛車だった名残を感じさせるその姿はもう見納めだ。

心の中で、「じゃあな」とヨンフォアにつぶやき、ヘルメットをかぶる。
「今日は本当に楽しかったです。また御一緒させて下さい!」
と見送りに出てきた少年は純粋な瞳で言う。・・・キミはおそらく今晩はバイクとのこれからを妄想して眠れないぞ、と僕は言う。

そして僕らは少年の家を後にした・・・。
ヨンフォアとの別れで少しだけセンチメンタルになった僕の心を励ますかのようなNinjaの力強いエンジン音。
そう・・・。僕らはこのまま家には帰らない・・・。
これから、決して少年を連れては行けない秘密の場所へ向かうのだ。

僕の楽しみがツーリングだけなら、ヨンフォアを降りたりはしない。
半年にも及ぶ、必死の労働に耐えてまでNinjaを購入した本当の理由がそこにある・・・。
・・・早く・・・早く夜になれ・・・。僕らの走りは、これからが本番・・・。
陽が沈んでからの、文字通りアンダーグラウンドな、狂った高速ステージへ・・・。


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