FCRスレ、課長シリーズのまとめ 2
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■目次■
part1------
FCRな課長物語 1〜12
FCRの係長物語 1〜11
FCRの係長物語 12〜15
part2------
FCRに新入社員物語 1〜8
FCRに新入社員物語 9〜16
OPRレディ物語 1〜6
FCRね相談役物語 1〜5
FCRだ派遣社員 1〜4
■登場人物の補足
H課長 4発乗り
S嬢 CB400SS 免許を取ったばかり
Y君 D−トラッカー 去年入社
D係長 TS200R
A相談役 MH900R
派遣社員 チョイノリ
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FCRに新入社員物語 1 △このページの目次に戻る△
騒がしい週末の居酒屋。奥の座敷。
「ら〜にぃ?ろこにれんわしてんのぉ?」※1
「すいません!Sさんに捕まってしまって・・・で、Sさんがこの調子なんで
今日のツーリングはパスします!この埋め合わせはまた今度。?、はい、それでは」
課長にキャンセルの電話を入れた。
今日は課長と並列実行の予定だったのだが帰り際にS嬢に捕まってしまい、この有様だ。
「今日は、ヒック、部長と待ち合わせらったのか!?ヒック?」※2
「あ〜、ハイハイ、そうです!大丈夫?そんなに飲んで・・」
そんなに飲んでとは言ったがチュウハイを3杯飲んだだけだ。
それだけでこんなに陽気に酔えるなんて経済的だなと思ったが口には出さない。
まだ19時なのに、この人は帰るころにはどうなっているんだろうか。
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FCRに新入社員物語 2
「おつかれさまでした〜っ!」
と言って課の扉を開けたのが18時前、早めに仕事を終わらせて課長とのツーリングに備えるつもりだった。
ゆっくり階段を下っていると、ドアの閉まる音の後に駆け下りてくるヒールの音が聞こえる。
「Yくん!ちょっと待って!」
同じ営業4課のS嬢が僕を呼び止めた。
「そんなに慌てて、どうしたの?」
「これから時間有る?」
時間にはかなり余裕を持たせていた。
タイヤも昨日換装して、今はD−トラッカー本来の姿に戻っている。
「少しぐらいなら時間あるけど・・・何?」
「飲みに行こうよ!ちょっとでいいからさ」
「でもバイクはどうすんの?」
「ど〜せ係長が遅くまで残業してるんだから会社に置いといて大丈夫!」
ここで断っておけばよかったんだが、最近はツーリングにも一緒に行ってなかったので少し付き合うことにした。
まさかあんなことになるとは思いもせずに。
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FCRに新入社員物語 3
「らぁいたい、最近のYくんは付き合いがヒック悪いのよねぇ」※3
「あ〜、ハイハイ、そうですね」
「そこんろこ、わかってんのかぁ!?お前に聞いれんだぞぉ?Y」※4
「あ〜、ハイハイ、そうですね」
もう出来上がってしまってる酔っ払いなんて、まともに相手してられない。
適当に相槌を打っておけばそのうちに静かになるはず・・・だった。
「’()”&%””)$&”(!!」※5
「あ〜、ハイハイ、そうですね」
「★◇◎▲♪×凸▼☆〇■凹!!」※6
「あ〜、ハイハイ、そうですね」
もう酔っ払って意味不明の言葉しか喋ってないが適当に相槌を重ねる。
電話で言ってた課長の「気を付けて」の意味が今ならわかる。
しかし何回目かの分からないほど相槌を重ねたところでS嬢に変化が起きた。
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FCRに新入社員物語 4
「先週の週末は何をしてたの?」
突然はっきりとした日本語で酔っ払いが問い掛けてきた。
さっきまで呂律の回っていなかった人間とは思えない豹変振りだ。
「え?先週は林道にツーリングに・・・」
「一人で?」
「うん。あ、林道で係長に会ったけどね」
正直に話しても問題無さそうだったので、ある程度までは正直に答える。
「ふ〜ん?先週は?」
「雨降ってたからタイヤを入れ替えてた」
「ふ〜ん?今日は課長と何をする予定だったの?」
「何ってツーリングをする予定だったんだけど」
「FCRするつもりだったの?一緒に?課長と?」
「え?」
突然質問の内容が変わってるのを理解するまでに少し時間がかかった。
その間もS嬢は質問を重ねてくる。
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FCRに新入社員物語 5
「チ〇〇ン出して走るのがそんなに気持ちいいの?見せ付けるのが快感なの?見られるのが快感なの?
それとも、ただ単に出すことが気持ちいいの?じゃ無かったら、何かの病気の治療?」
さっきまで見事に酔っ払っていた人間が、突然流暢な日本語で質問を繰り出してくる。
今までにない体験が僕にパニックへの片道切符を握らせる。
「〇ンチ〇出すこと自体に何かステータスでも有るの?それともチ〇チ〇出すことがレゾンデートルになってるの?
チン○○出すことが自己の存在証明?生きがい?自作自演?ブレストファイヤー?〇〇チン出すのが快感?」
パニックに陥ってる僕に矢継ぎ早に質問が飛んでくる。
おそらく質問してるS嬢も混乱してるに違いない。
と言うか酔っ払いだ。
面倒になった僕は原点に戻ることにした。
「あ〜、ハイハイ!そうですね!」
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FCRに新入社員物語 6
S嬢が静かになる。
視線を上げてS嬢を見るとアルコールとは別の作用で真っ赤になった顔があった
(やばい。キレてるよ、この人・・・)
そう思った直後、
「なによ!その言い方!〇〇チン出すのがそんなに気持ちいいならずっと出してればいいじゃないの!?
ふんっだ!ど〜せ私にはチ〇〇ンなんていいものありませんよ〜だ!!大体チ〇チ〇なんてモゴッ!?」
S嬢が大声を出して抗議(?)してきたが、内容が内容だったため慌ててS嬢の口を塞ぐ。
口を塞いで周りを見てみると、ずいぶん前から時間が止まったままになった客と従業員がこっちを見つめていた。
年頃の女性が「チ〇〇ン、チン○○」と連呼してたら当然の反応だろう。
店内は口を塞がれてモゴモゴ言ってるS嬢の声以外だけが響いていた。
(やっべ!こっちの方がマズい!!)
慌てて伝票を引ったくり金額を確認すると二人分の荷物とS嬢を小脇に抱えてレジに向かい、
伝票の金額より遥かに多い一万円札を一枚置いて釣りも受け取らずに店外へと逃げた。
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FCRに新入社員物語 7
「はあ、やっと静かになったよ」
川沿いの公園で寝静まったS嬢に膝枕をしながらため息をつく。
「まさかこんなに酒癖が悪いなんて・・・」
一人であきれていると電話が突然震えた。
「もしもし?あ、課長。今日はすいませんでした。え?ああ、Sさんでしょ?アレから酷い目にあって・・・。
え?いつものこと?・・・ああ、起きたときには全部忘れてるんですね?はい、わかりました。
それにしても酷い目に会いましたよ。・・・ええ、もう居酒屋でチ〇コ〇ンコって連呼するんですよ?
たまんないっすよ!・・・・はい、はい、では失礼します」
どうやらS嬢は酔うと知ってる単語の中から一つに絞って質問をしてくる癖があるらしい。
それが今回はFCRになっただけのようだ。
だけのようだ、と言うには僕の被害が大きすぎるような気はするが。
(あ〜あ、これでもうあの店には行けないよ。天草シモン焼酎「倉岳」がある居酒屋なんてめったにないのに・・・)
これからこの人と飲むときには気をつけるようにしようと思いながらも、
S嬢が起きるまで動けない現状をどうにも出来なかった。
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FCRに新入社員物語 8
※1:「何?ドコに電話してんの?」
※2:「今日は課長と待ち合わせだったのか?」
※3:「大体、最近のYくんは付き合いが悪いのよね」
※4:「そこんとこ、わかってんのか?お前に聞いてんだぞ?Y」
※5:酔っ払い特有の訳のわからない喋り
※6:同上
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FCRに新入社員物語 9
「面白いねえ、林道って!」
コンビニのおにぎりを頬張りながらS嬢が話し掛ける。
「そお?そのバイクじゃ走りにくいんじゃない?」
ちょっとだけネガティブに答えながらジャワティストレートを口に運ぶ。
S嬢のバイクはCB400SS。
もともとこんなダートを走るようなバイクではない(走れないことは無いだろうが)。
「面白いって!ゆっくりでしか走れないけど、何か自然の中ってカンジがして」
S嬢は目をキラキラさせ、少し興奮気味になっているようだ。
ダートを走るのが楽しいと言うより自然の中が気持ちいいと言った感じだろう。
CB400SSとS嬢の腕でも走れるようなフラットなダートを選んでいる。
だからそんな風に自然が気持ちいいと感じられる余裕があるのだろう。
カロリーメイトを齧り、ため息をつきながら楽しそうなS嬢を眺めていた。
本来ここには一人で出しに来る予定だったのだ。
何故こんなことになっているかと言うと・・・
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FCRに新入社員物語 10
「最近は走れるところが少なくなって困りますねぇ・・・」
「そうなんですよ。舗装工事が進んでいってますしね。そのくせ手入れしないトコは、
そのまま荒れていって廃道っぽくなっちゃうでしょ。たまんないッスよ」
「結果、私達が求めてるようなフラットダートは無くなっていく訳ですね・・・」
この間の極秘プロジェクトの召集で係長と僕が共通の趣味を持っていることが分かった。
昼休みに二人で「出せる林道」の情報交換などをするようになったがなかなか情報は増えない。
「何を話してるんですか?」
二人で話してると、そこにS嬢が割り込んできた。
「我が国の道路行政の有り方に対しての憂いを二人で論じていた所です」
係長が素早く切り返す。
「?」
S嬢は大きい目をクリクリさせて疑問がまだ解決してないことをアピールする。
知らない人ならこんな小難しい言葉を使って言うと大層な話をしているかと思ってしまうが、
この言い方が係長流のギャグだと気付くと結構面白い。
理解するまでに時間がかかるのが難点だが・・・
「林道が無くなってきてるから参ったねって話してたの」
S嬢に助け舟を出してやる。
今度は視線を上に固定して呟く。
「・・・淋・・・病?」
「それは病気!林道だよ、り・ん・ど・う!」
ありえないボケっぷりに対し僕がツッコミを入れる横で係長は自分のギャグが
掻き消されてしまったことに対してショックを受けうなだれていた。
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FCRに新入社員物語 11
「ああ、林道ね」
「そうです。最近少なくなってきたんで、何処かいい所は無いか話してたとこなんですよ」
自分のギャグが掻き消された悲しみを乗り越え、係長が補足を入れる。
「で、いい所はあったんですか?」
「ん〜、先程Y君から良さそうなところを教えてもらったんで、明日の休日出勤の仕事が
早く片付いたら行こうと思ってます」
「D係長!ちょっといいですか?」
「はい、何でしょう?」
係長は派遣社員のM君に呼ばれて向こうに行ってしまった。
「ねえ、林道ってそんなに楽しいの?」
S嬢がこっちに向き直って問い掛ける。
「え〜っと、オフ車で走れば楽しいと思うんだけど・・・」
「連れてって。楽しいんでしょ?」
ヤバイ、どうやら好奇心フラグが立ってしまったようだ。
「いや、やっぱオフ車じゃないと危ないし・・・」
「私のバイクでは走れないって言うの?」
「いや、そんな訳では無いんだけど・・・」
「じゃ、決まりね。明日はヨロシク♪」
と言うと昼休み終了の時報と共にS嬢は自分の席へと戻っていった。
S嬢はバイクに乗り始めてからえらく積極的(横暴?)になったような気がしてならない。
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FCRに新入社員物語 12
こんなにいいトコ、何で今まで教えてくれなかったの?」
腰に手を当てながら少し偉そうに聞いてくる。
「バイク乗ったばっかりで危ないと思ってたんだ。ガードも持ってないだろうしね」
S嬢は僕が貸したニーシンガードとエルボーガードを着けている。
走る前にはブレーキングはバイクが立っている状態で余裕を持って減速するようにも言ってある。
「オフロード走るときには、こんなの着けなくちゃいけないのね」
「危ないからね。舗装路に比べると転びやすいから。係長もフル装備で・・・」
と、話しているとコーナーの向こう側から2ストサウンドが響いてくる。
結構な回転数の音が木々の間に響く。
もう近くに来ているようだ。
シフトダウンからアクセルを煽り、もう一段シフトダウン。
エンジン音で操作の状況が分かる。
(あの回転数で4速で走ってきた!?何キロ出してんだ?)
コーナーから黄色い物体が飛び出してきた。
路面を土煙に変えながら立ち上がってくる。
シフトアップを完了すると前輪が浮いているにも関わらずアクセルを開ける。
一際派手に土煙と白煙を上げながらコーナーを立ち上がってくる。
「あ、係長だ♪」
「え!?」
まだコーナーから出てきて立ち上がってきたばかりだと言うのにS嬢には認識できるようだ。
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FCRに新入社員物語 13
こっちに向かってくるバイクは確かに係長のTSだ。
(ヤバイ!出してる!?)
「か〜か〜り〜ちょ〜!!」
そんな係長に向かって手招きをするS嬢。
係長もこっちに気付いたのか、少し減速する。
シフトダウンをするとサスを沈めアクセルを開けた。
(さすが!あれならば!)
ウイリーを決めながら近づいてくる。
あれならばこの角度からは見えない。
「スゴイスゴイ!係長って上手いんだね!」
本当に上手い(隠し方が)。
ウイリーで見ているS嬢の気をモノから逸らしながら隠している。
係長は僕達の前をウイリーのまま少し通過してから止まった。
「君達も来てたんですか。ビックリしました」
左足の爪先でシフトペダルを踏み込んだまま、上半身だけ振り返る。
上げた左足でモノを隠しつつ、白煙で近づくことを躊躇わせる素晴らしいアングルだ。
「係長すごいですねえ。あんなことができるなんて」
「いやあ、バイクのおかげですよ。整備だけはちゃんとしてますから」
S嬢の目の輝きが少し増したように感じた。
嫌な予感がする。
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FCRに新入社員物語 14
「係長のバイク、少し乗せて下さい♪」
「「!?」」
僕と係長の思考がシンクロした。
(ヤバイ、何とか遠ざける理由を・・・!!)
白煙を気にせずTSに近づいていくS嬢に話し掛ける。
「係長が大事に乗ってるバイクなんだから転んだりしちゃマズイでしょ」
「え〜、ちょっとだったらいいじゃない。ね、係長?」
S嬢は目をキラキラ輝かせながら、僕は絶望を訴えるかのような眼差しで係長に振り返る。
しかし、そこには予想以上に余裕のある係長の姿があった。
「う〜ん。乗せてあげたいのは山々なんですが・・・」
「ダメなんですか?」
S嬢が聞きなおす。
「このバイクは女性が近づくと嫉妬して調子がおかしくなるんですよ」
「まさかあ!」
S嬢はまるで信じない風に係長に近づく。
すると少し高めにセッティングされたアイドリングが急に不安定になる。
白煙も濃くなったようだ。
その様子を見てS嬢の足が止まる。
「ほら、言った通りでしょう?」
S嬢は驚いて少し下がる。
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FCRに新入社員物語 15
S嬢が下がったのを確認して係長が2度空ぶかしをするとアイドリングは元に戻った。
「ふう、危なかったです。Sさんがもう少し近づいてたらここで整備をする羽目になるところでした」
「本当だ・・・不思議なこともあるんですね」
S嬢は不思議そうにTSを見つめる。
しかし僕は見逃さなかった、係長の右手が素早く2回動いたのを。
おそらくキルスイッチを一度OFFにいれて素早くRUNに戻したのだろう。
アイドリングを上げてあるマシンだからできる技だ。
それに気付かないS嬢はまじまじとTSを見ている。
「このバイク、係長に恋してるんですかね」
「12年も愛情を注いでますからね。そんなこともあるかもしれません」
係長は余裕たっぷりに答えている。
(カッコイイ、こうやってかわせばいいんだ・・・)
「これからもフラレないように愛情を注いでいかないといけませんね、係長?」
「そうですね。では私は先に行きますね。」
「はい、係長も気を付けて」
「あ、ゆっくり走ってるんですよね。スピードが遅いとコーナーでフロントのグリップが足りなくなる時があるんで
軽くフロントブレーキをかけながらアクセルを開けてやるととフロントを押し付ける形になって安定しますよ」
「あ、そうなんですか?ありがとうございます」
「では、気を付けて」
係長は来た時と同じ様に土煙と白煙を上げて走っていった。
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FCRに新入社員物語 16
「係長とあのバイク、ステキだったねえ♪」
S嬢が目をキラキラさせて話し掛けてきた。
「バイクって乗ってる人間に恋する乗り物だったんだ!私も愛情たっぷり注がなくっちゃ!」
あの短時間でS嬢を信じさせる誤魔化し方が今の僕にはできるだろうか?
多分無理だ。
係長の域に達するまで僕はどれくらいの時間を要するのだろう。
騒いでるS嬢に相槌を打ちながらそんなことばかり考えていた。
突然頭に衝撃が走る!
鈍い音が脳内に響く・・・
何故?
振り返るとS嬢がヘルメットを持って仁王立ちしている。
「話聞いてんの?」
「き、聞いてるさ!なんで?」
「じゃあ、何で『バ〇ラッタ!、パイル〇ーオン!』の返しが『うん』な訳?」
「!?」
ヤバイ!怒ってる・・・。
「いや、ちょっと、ね?考え事を・・・」
「聞いて無かったって事でしょうが〜!!」
僕は係長がどんどん遠ざかっていくような感覚に陥った。
(とりあえずアイドリングを上げるとこから始めよう・・・)
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OPRレディ物語 1 △このページの目次に戻る△
喧騒やまない都市、東京。
美しい四季の移ろいをよそ目に、ここに暮らす私たちの心は砂漠のように渇いている。
この会社に就職して以来、私は生きているという実感を久しく味わっていないことに気づいた。
日々の仕事に疲れ、その疲れを事務的に癒す休日。
「あたしはいつから感動をしなくなってしまったんだろう?」
体が圧迫されるほどに詰め込まれた電車に揺られていながらも感じる孤独感。
その思いが一層私の心を圧迫する。
「そういえば、課長はいつもニコニコして幸せそうだなぁ」
さほど容姿がいいとも言えない課長に私が興味を持ったのはそんな経緯からだった。
そしてその興味が次第に好意へと変わっていったことが、課長と私の距離を近いものにした。
「課長!バイクってそんなに気持ちいいんですか?」
「ああ、S君はバイクに乗らないからわからないだろうけど、いいもんだよ。
私がこうして仕事をがんばれるのも、アレでリフレッシュしているからかもしれないなぁ」
「へぇー。あたしも免許取っちゃおうかな」
「ははは。いいねぇ。君が免許を取ったら一緒に走りに行こうか。」
「はい!行きたいですぅー」
それから私が普通自動二輪免許を取ろうと教習所へ通い出すまでに時間はかからなかった。
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OPRレディ物語 2
あれから3ヶ月・・・
忙しい仕事と生活の合間を縫っては教習所へ通い、ついに念願の二輪免許を取得した。
それだけでなく、教習の終了を目前に控えた2週間前・・・課長にいろいろと相談した末、
400ccのバイクを注文していたのだ。
そして、今日が待ちに待った納車日だ。
「うわー、かっこいいですね!」
これほど心からの言葉を発したのは何年ぶりだろうか。
日常からはかけ離れた新しい世界へ私を連れていってくれるそのバイクに向けられた憧れと
期待感が込められたその言葉にも、バイク屋さんのお兄さんは至って事務的な笑顔で答える。
「・・というわけで、これは単気筒エンジンだから結構振動ありますよー。
あと、新車なんで慣らし運転というのが必要で・・・
・・・タイヤも新しいうちは滑りやすいので気をつけて・・・」
いろいろと説明を受けながらも、目前に控える新車に気を取られて、しっかり聞いていなかった
ような気がする。
いずれにせよ、ここから私のバイクライフが始まるのだ。
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OPRレディ物語 3
あれは小学校からの修学旅行だっただろうか。
当時の私が知る世界は狭い校区内だけであり、たまの遠足や林間学校などの行事を
とても楽しみにしていたことを思い出す。
そう。修学旅行で行った箱根・・・数時間かけてバスに揺られて向かう先々で目に
飛び込んでくる様々な景色はすべてが新鮮で感動的なものだった。
「最初のツーリングは箱根に行こう!」
そう決めたのは、もしかしたら自然な成り行きだったのかもしれない。
しかし、そのツーリング先で得られたものは、単なる郷愁感や過去に覚えた感動以上の
ものだった・・・
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OPRレディ物語 4
ジリリリリリリリリリリリ!!!
けたたましい目覚まし時計の音に目覚める私の目に、爽やかな朝日が飛び込んでくる。
いつもは気にもとめない小鳥のさえずりまでもが私の新しい世界への門出を祝福して
くれているように感じる。
「あー、気持ちいい朝だー!」
これほど高揚した朝を迎えるのは、社会人になって以来久しい。
前日の残業の疲れも、初めてのツーリングという大スペクタクルを前に吹き飛んでしまっていた。
目玉焼きとトーストを用意し、コーヒーをすすりながら、今日の予定ルートを地図で確認する。
部屋の片隅に大事においてある、すべてが新しい、真っ白なヘルメット、グローブ、ライディングウェアに
目を投げかけつつ、思わずクスリと微笑んでしまう。
白い下着の上にピタっと吸い付く皮のパンツ、白いタンクトップの上に皮のジャケットを羽織る。
今までにしたことのない服装に、開放感を感じつつ、鏡の前で頬を赤らめてしまう。
「あたしもかっこいいかも」
意気揚々と駐輪場へ向かい、納車日以来となる愛車のカバーをめくる。
馴れない手つきでヘルメットを被り、グローブをはめる。
家から150km・・・
「あたしの小さな冒険の始まりだ」
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OPRレディ物語 5
「お茶入りましたよ」先日の初めてのツーリングのこともあり、課長に話しかけるきっかけを作る。
「お、ありがとう」手にした書類から目をあげる課長を見つめると、先日の感動がこみ上げ
思わず笑顔になってしまう。
「どう?最近どこか行った?」課長の期待通りの言葉に喜びを隠しきれず先日の初ツーリングの話をする。
「ええ、この前箱根の方まで足をのばしました」「風が爽やかで、すっごく気持ちよかったですよ」
このツーリングで感じた喜びは、課長がバイクを教えてくれたからだったこともあり、
すべてを話したくてしかたがなかった。
けれど、これだけは言えない。
エンジンの官能的な鼓動に下半身は断続的な快感を覚え、何よりも他では味わったことのない、
爽やかな風が胸をなでてゆく感覚・・・
そんなことを思い出しながら、一人でクスクスしていると少し心配そうな顔をして課長が語りかける
「くれぐれも安全運転でね、ケガしたらつまんないから」
「わかってますよ〜、でも楽しいですねバイクって」
少しHな思い出に浸っているところで我に返って、少し照れ隠しに課長に言葉を返す。
「課長はどのへん走ってるんですか?」
「そうだなぁ、季節もいいしそろそろFCRかなぁ」
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OPRレディ物語 6
課長は私の知らない言葉をたくさん知っている。
「FCRってなんですか?」
「うーん、説明するのが難しいなぁ、一言で言えば極めたライディングの一つのスタイルだね」
「え〜、なんか面白そう、どんな乗り方なんだろう?」
エンジンの鼓動と風に感じた私みたいに、課長もそんな快感を感じているのかな?と思っても
みたが、そんなことは口に出せるはずもなく、課長も、
「まぁ、そのうち説明してあげるよ、経験が少ないとなかなか難しいから」
という返事をくれるに留まった。
こんな私が、初めてのツーリングではまってしまったあの快感が、OPR(オパーイレーシング)に由来する
ものであると知ることになるのは、まだだいぶ先の話である。
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FCRね相談役物語 1 △このページの目次に戻る△
街からは少し離れたワインディング。
このワインディングは大型車両の通行が少ないおかげでアスファルトのヒビや歪みが少ない。
近くに目立った観光地も無いため交通量も少ない。
MH900eの性能を楽しむには十分な条件を満たした、数少ない道である。
剥き出しになった2気筒が官能的なサウンドを奏でる。
コーナーを迎えるとサスペンションだけでなく、フレームまで駆使してGを受け止める。
少し腰をずらし軽くハングオンすると、出したモノに心地よい夜風が当たる。
コーナーが来るたびにライダーは至福のときを迎える。
余裕を持ったスピードでMH900eは目的地であるパーキングへと進む。
右コーナーに差しかかろうとした時、対向車が現れた。
黄色い2ストのオフローダーだ。
スタンディングのままリアをスライドさせながら豪快にコーナーを立ち上がっていった。
「今のは確かDくんだったかな?彼は確かH課長の部下だったな。しかしアレは・・・」
呟きながら右コーナーを抜けると、目的地のパーキングが見えてきた。
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FCRね相談役物語 2
「ああ、そうか。大丈夫。S嬢は酔った後の記憶は無くなってるから。うん、うん。それじゃ、お疲れ」
パーキングに入るとバイクに腰掛けて電話をしている男がいた。
営業4課課長のHくんだ。
その横にバイクを止める。
Hくんもこちらの存在に気付く。
「久しぶりだね、Hくん。今日は一人かね?」
「お疲れ様です、相談役」
「相談役なんて止めてくれ。肩が凝るよ。これまでのようにAでいいよ。で、こんなところでどうしたんだ?」
「ええ、今日はウチの課の若いのと一緒に出す予定だったんですが、どうやら横取りされたようで」
「ん?君の課の若いのといったら、去年入社した・・・」
「Y君です。本人から聞いたのですが彼も出すらしいです」
「ほぉ、若いのにいい趣味をしてるじゃないか!」
「ハハハ!全くです」
二人で笑いながら自販機に小銭を入れる。
この時期にポッ〇のアイスコーヒーが残ってる自販機はここぐらいしかない。
去年は2月の終わり頃まで残っていた。
これが飲みたくなったときにMH900eのエンジンに火を入れる。
ステイオンタブを引き一口コーヒーを飲んで思い出した。
「そういえば、ここに来る途中で君の課のDくんを見たと思うんだが・・・」
「ああ、おそらく彼でしょう。あんなに白煙を出しながら、ここを下っていく人間はそうはいませんから」
「彼の最終面接は忘れられんよ。他にあんなことをするヤツはいなかったからな」
「彼の面接は確か社長だったAさんと営業部長のKさんと教育担当になる予定だった私の3人でやりましたよね」
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FCRね相談役物語 3
今日は最終面接だったはずだ。
この部屋で面接を行ったはずなのだが目の前の光景は、最終面接とは思えないものだった。
2時間ほど前、この部屋には最終面接まで残った6人とKくん、Hくん、そして社長である私とで面接をしていた。
最後の質問で私はこう尋ねた。
「あなたの生きがいはなんですか?」
最初に答えるはずだったDくんは残った6人の中では目立つ方ではなかった。
むしろ地味な印象だと感じていたはずだ。
インパクトのある人材を採用する今回の募集には合わないと考えていた。
Dくんは、少し考えた後立ち上がった。
「言葉で話すより実際に見ていただいたほうが良いと思いますので2時間ほど時間をいただきます」
こう言い残しDくんは部屋を出て行った。
他の五人の答えも出て全員に帰ってもらった後、面接をした3人で少し話していたときだった。
開け放っていたドアの向こうに信じられない物が見えたのだ。
激しい咆哮と共に階段から黄色い物体が飛び出してきた。
それは白煙をあげ、焼けたオイルとゴムの香りを引き連れて部屋に飛び込んできた。
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FCRね相談役物語 4
「お待たせしました。これが私の生きがいです!」
部屋の中に白煙を漂わせた張本人はバイクに跨ったまま言い放った。
目の前のありえない光景に我々3名はあんぐり口を空けて見てるだけだった。
我々が状況を打破できずにいるとDくんの方から話し掛けてきた。
「何か質問はありませんか?」
その問いかけにハッとした私は思わずこう問い掛けた。
「ここまでどうやって来たのかね?」
「正面玄関から入り玄関ホールを抜け階段をこの6階まで上ってきました」
「そのバイクでかね?」
「はい!」
落ち着きをとりもどしたHくんも質問を重ねた。
「ここまでバイクで来たということでバイクに乗るのが生きがいと言うのはわかりました。
でも、それではここまでバイクで来る理由がわかりません。何故ここまでバイクで来る必要があったのですか?」
「それは私が愛情を注いで整備しているバイクを見ていただくのと、バイクに乗って生きがいを感じている
私を見ていただくためです。Hさんはバイクのことが分かるようなので、このバイクを見ていただければ
どれほど愛情を注いで整備しているかが分かると思います」
Hくんは席を立ちバイクを細かいところまでチェックする。
相変わらず狼狽したままでKくんが質問する。
「こ、こんなところまでバイクで来るなんて、ひ、ひっ非常識とは思わなかったのかね!?」
「非常識とも思いましたが、この部屋で面接を行う以上この部屋で質問に答えるのがルールだと判断し、このような
行動をとらせていただきました。こうしないと他の5人に対しても失礼だと思ったからです」
部屋はニコニコしながらアクセルを開けるHくんのおかげで白煙だらけになっていた。
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FCRね相談役物語 5
「あの面接での彼の行動は、取締役会でも問題になりましたね」
「結局、君の言葉で採用が決まったようなものだったなあ」
「ああ、彼ほど大胆な行動を取れる人間が我が社には居るのでしょうか?ってやつですか?」
「そう、それだよ。何であんなに彼を推してたのかね?」
「そのうち大胆なことをやってくれると思ったからですよ」
そこでここに来るときにすれ違った彼の姿を思い出す。
「大胆なことなら、もうやっておるよ」
「え!?彼が何をやったんです?」
「出しておったよ、・・・ナニを」
「ナニって・・・え!?彼も我々と同じ愛好家だというのですか?」
「ああ、自分もナニも仁王立ちしたまま豪快に走っていったよ、ハハハ」
「なら、我々も負けてられませんな」
チャックを下ろしながらHくんが言う。
私もそれに頷きバイクに跨る。
夜はこれからだ。
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FCRだ派遣社員 1 △このページの目次に戻る△
昼休みも終わりかけのオフィス、やりかけの仕事に手を着ける。
「D係長!ちょっといいですか?」
データベースの仕様の確認をするために係長に声をかける。
S嬢とY君と談笑してる途中だったが、すぐに来てくれた。
「はい、何でしょう?」
「ここなんですが、商品番号と参照整合性を持たせた方がいいですか?」
「ん〜、ここはデータを繋げた方が・・・」
数回のやり取りの後、データベースの仕様を変更する。
「これでうまく走ってくれれば・・・!」
祈るような気持ちでデータを更新する。
特に不具合は無いようだ。
「ふう、うまくいきましたね」
「はい、これで当分様子を見てみましょう」
仕様の変更はうまくいったようなので相談したかったことを話すことにした。
「あ、業務とは関係ないんですがちょっといいですか?」
「何でしょう?」
「バイク通勤をしようと思ってるんですけど、相談に乗っていただけませんか?」
「・・・ちょっと待ってて下さいね」
係長は席を立つと課長の方に歩いていく。
少し話し係長はY君の方へ移動する。
課長はノートパソコンを抱えこっちへ来る。
Y君と係長はニコニコしながらこっちに歩いてくる。
「どんなバイクが欲しいのですか?」
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FCRだ派遣社員 2
なぜこんなに大人数で相談を受けて貰えるのかわからないが、とりあえずこちらの希望を伝えてみる。
「え〜っとですね、通勤で使うだけなんで原付でなるだけ安いやつを・・・」
するとY君が聞いてくる。
「予算はどれくらいですか?」
「大体、6〜7万くらいですね」
「新車?中古車?」
今度は課長が聞いてきた。
「新車が買えるんですか?だったら新車のほうがいいですね!」
ここで腕組みをしていた係長が呟いた。
「となるとアレしか無いですねぇ・・・」
「ですよね?」
「・・・アレぐらいだよなあ」
続けてY君と課長が同意する。
「・・・アレってなんですか?」
と、聞き終わるのが早いかどうかぐらいで係長が課長のノートパソコン(AirH”装備)を叩く。
少しの間を置いてパソコンがこっちに向けられる。
少しずつ出てくる画像を見ながら問い掛ける。
「・・・コレ・・・ですか?」
3人が同時に無言で頷く。
「・・・じゃあ・・・コレにします。どこで買えばいいですか?」
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FCRだ派遣社員 3
数日後・・・オフィス街の夕暮れ時。
目の前には相談に乗ってくれたH課長、D係長、Y君の3人。
それに加えてA相談役まで来ている。
昨日納車された俺のバイクを見るってだけで、なぜこんなに集まっているのかがわからない。
派遣社員の俺の目の前にいる相談役・・・違和感が拭えない。
そして5人の輪の中心には昨日納車されたオレンジ色に輝くchoinori・・・。
「これがチョイノリ・・・」
「マジでリアサス無いんですね?」
「うわー、軽そう?」
「走るんですか?コレ」
もう、好き放題言われてる。
「じゃあ、始めますか!」
課長が言うと俺以外の4人で輪を作った。
「じゃ〜ん、け〜ん、ポンっ!」
「!?」
何が起きてるのか良くわからない。
「やった!僕からいきます!」
Y君が小躍りして輪から抜け出す。
「次次!じゃ〜ん、け〜ん・・・」
「じゃ、行ってきまーす♪」
再びジャンケンを始める4人と俺のchoinoriで走り去るY君。
・・・順番を決めてるんだと気づいたのはこの時だった。
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FCRだ派遣社員 4
戻ってきてはまた消えて行く俺のchoinori・・・。
降りてはその感想を述べるライダー達・・・。
その感想を聞くと訳のわからないものがあったりする。
「リアサスが無いせいか、結構来ます。出すにはいいかも」
「振動がたまりませんねぇ。少し頼りないですが・・・」
「風が当たらん!ただフレームが軋む感覚で縮み上がるのは新しいスリルだな」
「アレにGがかかる方がいいかな?ちょっと物足りないね」
もう何の感想だかわからない。
出すだの、縮み上がるだの何のことだか見当がつかない。
「一体何の感想なんですか?」
と皆に問い掛けても、
「そのうち判るよ」
「一度やると病みつきになるんだけど、最初に勇気がいるもんなぁ」
など多くの謎を残すような言葉しか出てこない。
今は理解できなくとも、いつかライダーとして理解できる日が来るに違いない。
そんなことを考えながら愛車に跨り帰途につく。
「今までに無い感覚でしたねぇ。出すにはいいマシンかも知れません」
「問題はどうやって我々のサークルに入れるか・・・だな」
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